おばけ
2023.6.21 book

お化け屋敷になぜ人は並ぶのか?

もうすぐ夏、ヒヤッとしたホラーが求められる季節になりますね。
私はミステリーや都市伝説は好きですが、ホラーが苦手です。
特に、呪いやびっくり系、ゴア表現に重きを置いたもの。

ですが、一時期お化け屋敷のストーリーを読むのが
ブームだった時期があります。
肉体をなくしてなお、人を呪おうとする強い意志は
どれほどのバックグラウンドがあればそうなるのか
没入感を生み出すため
お化け屋敷のストーリーってなかなか凝ってるんですよね。

最近のお化け屋敷はお化け屋敷内で目標達成型も多いですが
そういったギミックを自然に絡めても不自然ではないような
ストーリー展開になっているのもにくいところ。

今回ご紹介するこの本は、お化け屋敷プロデューサーが、
恐怖の正体と恐怖によるビジネスを分析した1冊。

現代に至るまでのお化け屋敷の変遷からはじまり、
お化け屋敷から出てくるお客がなぜ笑って出てくるかに着目
それには「緊張」と「緩和」のメカニズムが働いており
その差が大きればいいほど快楽を生み出すという仮説から、
人を惹きつける恐怖とはなにかについて
時には落語の話も交えながら、
恐怖とエンターテイメントの面白さの仕組みを語ってくれています。

別のミステリー作家が嗜好を変えて出した
コメディ小説のあとがきで
笑いと恐怖は紙一重と書かれていたことを思い出しました。

今年の夏はいつものホラーを楽しむ前に、
この本を読んで一味違ったホラー体験をしてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人 ito